「最近なんだか疲れやすいな…」
と思ったらビタミンB1不足を疑ってみてもいいかもしれませんよ。
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ビタミンB1はエネルギーを作り出すために必要不可欠
私たちの体に必要不可欠なビタミンは数多くの種類がありますが、世界で一番初めに発見されたビタミンは一体どのビタミンなのかご存知でしょうか?
それはビタミンB1です。
ビタミンB1はエネルギーを作り出す
ご飯やパンやパスタなど、私たちはエネルギーの大半を炭水化物(糖質)から摂っていますよね。
ビタミンB1は、主に食べた炭水化物をエネルギーに変換する際に必要な栄養素です。
炭水化物を食べると体内で下記のように変換されます。
ブドウ糖→ピルビン酸→アセチルCoA→エネルギー
このピルビン酸からアセチルCoAへ変換される際にビタミンB1が使われるのです。
つまり、エネルギーを作るためにはビタミンB1が必要だということです。
ビタミンB1 はお酒をよく飲む人にも
刮目せよ。
アルコールを分解する際にもビタミンB1は消費されます。
しかも、アルコールを摂ることでビタミンB1は吸収が悪くなり、排出も促進されてしまいます。
という事はどういう事か分かりますね?
お酒をよく飲んでいる人はビタミンB1不足になってしまうリスクが高まるという事です。
エネルギーに使用できないカロリーはどこへ行くのか?
脂肪になる可能性は高いですね。

ビタミンを最初に発見したのは日本人
世界で最初にビタミンを発見したのは「鈴木梅太郎」という日本人です。
かつての日本では、ビタミンB1不足による「脚気」が大流行していました。
その脚気を治す成分が「米ぬか」の中に存在しているという事を突き止めたのが梅太郎さんです。
梅太郎さんは米ぬかからチアミンを抽出し、1911年には世界で最初の論文を発表しましたが、ドイツ語に正しく翻訳されず「新しい栄養素である」という認識が伝わらなかったらしいです。
哀しみ…

※化合物としての名前は「チアミン」と言います。
ビタミンB1が不足するとどうなる
ビタミンB1不足で起こる代表的な病気は、かつての日本で流行った「脚気」です。
エネルギーをうまく作り出すことが出来なくなるため、特にエネルギーを使う神経系や筋肉に不調が起きると言われています。
最初は食欲減退や下半身のだるさがあります。
病状は進むにつれ、足のむくみやしびれ、麻痺などが起こり、さらに進行すると心不全になり死亡する可能性もあります。
決して過去の病気というわけでは無いのです。
ビタミンB1は水道水の残留塩素や熱にも弱いため加熱調理すると破壊されてしまいますし、一度に多く取っても10 mg程度しか吸収されないとも言われています。

取り過ぎたビタミンD
水溶性ビタミンのため、多く摂ったとしても尿によって排出されてしまうので、摂り過ぎの心配はあまりしなくてもいいでしょう。

ビタミンB1が多く入っている食品
ビタミンB1を多く含んでいる食品は以下のようなものがあります。
- 穀物の胚芽(玄米)
- 豚肉
- 海苔
- 豆
- たらこ※たらこには比較的多く含まれていますが、明太子になると半分程になっています。
ビタミンB1は玉ねぎ、にんにく、にらなどに含まれるアリシンと一緒に摂ると吸収しやすくなります。
個人的には、にんにく多めの豚の生姜焼きなどお勧めです。

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