古い車やバイクを整備しているとガスケットやパッキンが劣化していることがありますよね。
でも変えようと思ったところで、社外パーツの場合は“それ専用のガスケット”が単体で売ってない場合が多いです。
セットで付属しているだけとか。
じゃあどうするかというと、次のような選択肢があります。
- ガスケットシート
- 厚紙
- ゴム板
- 液体ガスケット
ガスケットシートはそれ専用なので言わずもがなですが、厚紙などで代用している方も多いと思います。
ただし、部品の精度が低かったり、クリアランスが一定じゃない場合はガスケットシートや厚紙は変化量が少なすぎて対応できないんですよね。
微妙な隙間が出来ているところは、隙間を埋められるゴム系のパッキンが理想的なんですが、天然ゴムは耐油性が悪いし、ウレタンゴムのシートはなかなか良さげなのが売ってないなんてこともあります。
液体ガスケットもある程度の隙間は埋めることができますが、固まるまで待たないといけないし、あとが大変そうなので微妙です。
そんな時にオススメしたいのが本革です。
本革のパッキン性能
ことの発端は中古のラングラーのシフトが壊れていた事件なんですが、シフトタワーとミッションの間のパッキンとして本革(ヌメ革)を使用したところ、オイルが漏れることは無くなりました。
初めはガスケットシートや厚紙で試したんですが、どうしても隙間が出来てオイルが漏れてきてしまうので革を使ってみたわけです。
ボールペンとか千枚通しでもいいので、切りたい形に印をつけます。
そしてカッターで切り出します。
レザークラフトの道具があればなおよし。
これで安心して乗ることが出来るようになりました。
非常にGood。
圧力がかかるような気密パッキンや高温になるところには不向きかもしれませんが、今回のような熱も気密もそこまでかからない場所になら使えるはずです。
そもそも革のパッキンは製品として昔から使用されていたようですからね。
厚さも色々あるので「革 はぎれ」とかで検索すれば自分の用途に合ったものを選べます。
革材料の代表的な種類は2つ。
「タンニン鞣し」と「クロム鞣し」があります。
イメージ的にタンニン鞣しはレザークラフトで使用することが多く、厚くて固いもの。
クロムはバックなどに使用される薄くて伸びるようなものというイメージです。
ぶっちゃけパッキンにするならどちらでもいいと思いますが、私はタンニン鞣しのものを使用しました。
ちなみに革の用語でDSという単位がありますが「デシ」と読みます。
10cm×10cmの面積が1DS(デシ)。
あくまで面積の事で、辺の長さはそれぞれ異なる場合があるので気をつけて。
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