シフトダウンをマスターすればスーパーカブがもっと楽しくなる

 

スーパーカブの運転はギアチェンジが必要にもかかわらず、クラッチレバーが無いので

なんだか難しい…

と感じている人が少なからずいるようです。

その中でも特に「シフトダウン」について、そう思っている人が多いみたいですね。

実際にレンタルバイクではカブを貸し出す際に「カブを運転したことがある人に限る」という条件を出しているショップもあるほどです。

 

でも本当はそんなに難しいものじゃないんです。

 

所詮カブですから。

ちょっとしたコツさえ分かればカブの力をもっと引き出し素晴らしい動力性能を発揮させることが可能です。

という事で、もうかれこれ20年近くカブに乗っている私が「カブの能力をもっと使いきるためのコツ」を紹介します。

  

シフトチェンジ編

カブのように“比較的非力なバイク”を思い通りに走らせるためには、エンジンの力を効率良く使う必要があります。

そこで重要になるのが「適切なシフト操作」です。

素早い発進をしたい時、カーブの立ち上がりで加速したい時、坂道で失速しないために。

ちょいとクセがありますが、そんなに難しいことはないのでコツさえつかめば誰でも思い通りの走行が可能になります。

 

シフトアップはタイミングを見極める

シフトアップは適当にやっても加速していくので特筆することはないですが、あえて言うなら1速と2速が結構離れていることです。

素早く1速から2速へシフトアップした時に車体が大きく前に出ようとするあの感じ分かりますか?

 

あれは素早くシフトアップをしたことにより、エンジンの回転が落ちる前に2速に繋がって起こる現象です。

同じ回転数なら1速より2速の方が速度域は上なので、エンジンの回転に引っ張られてシフトアップした瞬間、前に押し出されるような挙動になってしまいます。

 

この現象が加速力+になるかは分かりませんが、機械的には衝撃が加わることになるので褒められたものではないです。

運転するにしても不快なショックはない方がいいですからね。

 

これを解消するのは簡単。

2速にシフトアップするときはシフトペダルを一瞬踏みこんだままにする。

これだけです。

 

踏んだ状態ではニュートラルになっているので、アクセルを閉じていればエンジン回転が下がります。

速度にもよりますが、時間にして0.5秒とかそのくらい踏み込みの時間を長くすると2速にちょうどいい回転数に落ちてスムーズにギアが繋がります。

 

シフトダウンを使いこなす

大本命のシフトダウンです。

シフトアップは適当にやってもそれなりに走れますが、カブシリーズはシフトダウンが曲者なんですよね。

不意にシフトダウンして「ギャン!!」と強烈なブレーキがかかって怖い思いをした覚えがあるはずです。

カブオーナーなら経験してますよね。

この現象もエンジンの回転が合ってないだけなので、回転を合わすことが出来ればかなりスムーズに走行できます。

 

では何をすればいいか?

ブリッピングすればいいんです。

車で言うところのヒールアンドトゥと同じようなことをすればいいわけです。

 

ロードレースなどでも見ることができますが、彼らはカーブを曲がる前にスピードを落とし、同時にシフトダウンもしています。

その際の動作はクラッチを切り、ギアを下げると同時に素早くアクセルを吹かしてエンジンの回転数を合わせてから、またクラッチをつなげているんです。※アクセルを「開ける」「煽る」「吹かす」はほぼ同じ意味です。

カブにはクラッチが無いわけではなくて、チェンジペダルを踏み込んでいるときにクラッチが切れる仕組みになっているので、ペダルを踏みこんだ状態でアクセルを煽ってやれば速度に関係なくエンジン回転数のみを上げることができます。

参考に下のGIFをご覧ください。

シフトダウン
  1. まずチェンジペダルを先に踏み込む
  2. クラッチが切れた状態でアクセルを素早く吹かす
  3. ちょうどいい回転数のところでチェンジペダルを戻す

※アクセルを吹かす強さはギアや速度によって変わります。

 

この操作を覚えれば、カブであろうと限りなく通常のMTと変わらない運転ができます。

すなわちワインディングだろうと坂道だろうと臆することなく走行が出来るようになるという事です。

 

カブはアクセルレスポンスが若干悪いのでタイミングを合わせるのに少し慣れが必要ですが、落ち着いてやればOKです。

 

ブレーキ編

本当はシフトどうこうよりも「止まるためのブレーキ」の方が重要なんです。

カブは基本前後ドラムブレーキなのでコントロールしにくく、特にリアはロックしやすいですよね。

ドラムはディスクより制動力は上だという話もありますが、運転している限りではディスクブレーキより確実に効きは悪いです。

水にも弱いので雨の日はもちろん、朝露などで湿っているときは効きが弱かったりします。

そもそもそんなにスピードを出す様なバイクではないですが、調子に乗っていると急に止まれなかったりパニックブレーキで転倒などの恐れもあるので要注意です。

 

ブレーキには指をかけておく

まずは安全のためのブレーキの心得からです。

上にも書きましたが、カブのブレーキは前後ともドラムブレーキです。 

ディスクブレーキに比べると効きやコントロール性が悪いので、より早く危険を察知してブレーキをかけられるようにすることが何より大切です。

強い制動力を得られるようにブレーキには指を2本or4本掛けておくのが望ましいです。

見晴らしのいい道路で周りに車がいない場合はそこまで気にしなくてもいいですが、細い道や住宅街を走るときには特に気にしたいところですね。

 

急ブレーキは滑るつもりで

リアブレーキは足で操作するので力が入りやすい反面、コントロールが難しく、ロックしやすいので注意が必要です。

対策としては、急ブレーキ時は常にロックする前提でいた方が咄嗟のときに冷静でいられます。

落ち着いていれば、カブのリアがロックしたとしても意外とバランスを取れるものです。

 

駐車場や砂利道など安全なところでわざとロックさせて、あらかじめどんな挙動をするのか確認しておく事をおすすめします。

 

カブの運転は

ゆったり運転するのもカブの醍醐味ですが、より積極的に操作すれば気持ちよくワインディングを攻めることも可能です。

車でもロードスターを代表するようなライトウェイトスポーツは非力ですが、限りある馬力をうまく使って走り抜ける楽しさがあります。

カブシリーズにも通じるものを感じます。

ぜひともシフトダウンをマスターして、カブを使い倒してもらいたいです。

 

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