車に使われている樹脂部品ってよく壊れますよね。
引っかかりになっている部分とか特に。
そのせいで内張りを剥がす際は大体(どこが破壊されているかも)という恐怖に苛まれている人が多いのです。
そして、割れたプラスチックによくやりがちなのが“瞬間接着剤を使う”という行為。
私はちゃんと使えるようになった記憶がありません。
瞬間接着剤は硬化したあとめちゃくちゃ硬くなりますが、その反面クソ脆いんですよね。
少しでも力がかかるとポロッとなって終わりです。
だからそんな時は「アクリルサンデー接着剤」を検討してください。
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アクリルサンデー接着剤とは
アクリルサンデーとはアクリルサンデー株式会社から発売されている、アクリルを接着する接着剤です。
学生の頃にお世話になった人も多いはず。
アクリルサンデー接着剤の強み
そもそも接着剤には糊のように母材同士を違う物質で固着させるものが主流ですが、母材同士を溶かしてくっつけるものもあります。
この接着剤はまさに樹脂を溶かすことでお互いをくっつけます。
という事はつまり「溶接」という事なのでかなり強力にくっつきます。
接着できる材質とどこの部品に使用されているか
アクリルサンデーも万能ではないので、接着できる材質は限られています。
その材質とは、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、スチロール樹脂、アクリル樹脂、PET樹脂です。
主にポリカーボネートとABSが車に多く使用されているので例を下に記載します。
ポリカーボネート樹脂(PC)
ヘッドライトレンズ、テールランプ、ドアハンドル、メーターパネル、ルーフレール等
ABS樹脂(ABS)
グリル、テールランプ、ダッシュボードトリム、ホイールキャップ・カバー、グリル、フェンダーフレアー、スポイラー、スイッチ類、エンジンカバー等(グリルなどメッキをしている樹脂はABSのことが多いとのこと)
PC/ABS
インパネ周辺部品はこのPC/ABSが多く使われているようですが、ポリカーボネートとABS両方の性質をもつものなので問題なく接着できます。
実際にどこの部品に何の材質が使われているかは物を見てみないとわかりませんが、かなり多くの部品を接着できるという事が分かったと思います。
ちなみにバンパーはポリプロピレン(PP)が多いとのことで接着できませんのであしからず。
PPやPEは接着できない。
ポリプロピレン(PP)
バンパー等
ポリエチレン(PE)
燃料タンク、給油口から燃料タンクに燃料を輸送するインレットパイプ等
まさかこの接着剤がこんなに優秀だったとは知りませんでした。
ちなみにABS樹脂用の接着剤はセメダインやタミヤからも出ています。
粘度があったほうが使いやすい人にとってはこれらを使用したほうが良いと思いますが、個人的にはアクリルサンデーの方が速乾性があり使いやすかったです。
ラングラーのエアコンスイッチが割れていたのでこの接着剤で接着したら直りましたよ。
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