ラングラーの足回りには、ハンドルにつながるドラッグリンクや、左右のタイヤをつなげるタイロッドなんかがありますが、どちらも両側にボールジョイントがついています。
そこについているブーツが破れていると車検に通らないので、出来ればそうなる前に交換しなければならないのですが、探してもブーツだけって中々売ってないんですよね。
大体ボールジョイント+ブーツのセットになっている。
安ければ5000円ほどからありますが、そもそもボールジョイントの部分はまだ問題ないので勿体無いんですよ。
可能な限りブーツだけで交換したいのに5000円は出せんでしょう。
ということで、適合するブーツのみを探していきます。
ボールジョイントブーツを探す
タイトルにもありますが、ダストブーツやボールジョイントブーツといった名称で探すといくつか出てきます。
車種が記載されている物もありますが、TJラングラー用の物は発見できず、他の車種の流用ができるかどうかもわからない。
結局、実車のブーツを外して測り、サイズが書いてあるブーツの中から選ぶ必要があります。
ということで計りました。
ちなみに私のラングラーは車高を上げてあるので、社外のドラッグリンクやトラックバーが交換されています。購入品がそのまま参考になるかは分かりませんのであしからず。
ボールジョイントブーツの種類
まずブーツには、ゴムの中に固定用の金属が入っている「かしめタイプ」と外からクリップなどで止める「バンドタイプ」があります。
今ついているものは「かしめタイプ」ですが、知人からはバンドタイプでもタイラップなどで留めれば大丈夫と聞いていたので、一旦どちらを購入するかは考えてみます。
外して実際に測っていく
ブーツは隙間にスクレーパーの様な薄いものを差し込んで抉っていけば外れますが、まず取り付いている状態で高さを見てみます。
元のサイズがわかりませんが現状18.5mm程度です。
あまり高さがあるものをつけても結局このくらいまで潰れてしまうので、感覚的にですが20~25mm程度の物で良さそうです。
次はブーツを外し、グリスを拭きとったらブーツのハマる部分の直径を測っていきます。
測ってみるとφ35.7mmくらい。
ここにはめ込むので製品の直径は若干小さめのものを選べば良いはず。
そんなことを考えながら次へ進みます。
次はシャフトの部分。
φ15.5mm程度でした。
これで三つのサイズが大体わかったので、それに合いそうなものがあるか探していきます。
サイズ(mm) | |
ブーツ取り付け部分 | φ35.7 |
シャフト | φ15.5 |
高さ | 25程度 |
大野ゴム工業のブーツ
色々ネットを見てみると、日本の企業で大野ゴム工業というところがブーツを製造していて、モノタロウなどで単品で購入することが可能です。
しかも製品のサイズ一覧もあるので、そこから探せば良いものが見つかりそう。
本来はかしめタイプから探せば良いんですが、どのくらいの余裕を見てサイズを選べば良いのかわかりません。
また、バンドタイプも使ってみたいという好奇心もありつつ、大野ゴムのサイズ感を計るために、試しにバンドタイプを購入してみることにしました。
バンドタイプはゴムだけなので、広げてはめ込むはず。ということは小さめの物を選べば良いと思うので、DC-1116を選んでみました。
φ35mm、シャフトφ16、高さ22です。
もう少し小さくても問題ないとは思いましたが、ブーツの硬さもわからないので引っ張りすぎで破れても嫌だし、ほんの少し小さくして、あとはバンドで留めれば固定できるだろうという安直な考えです。
シャフト部分は若干大きいですが、高さも考慮するとφ16でも致し方ないかなというところで目を瞑ります。
そして届いたのがこちら。
実際にはめてみたところの写真がないんですが、なんか全然しっくり来ないんですよ。
このDC-1116の内径はφ35のはずなのに、φ35.7にはめてもスカスカ、、、
意味がわからん。
ただこれで大野ゴムのブーツのサイズ感がわからなくなってしまったので振り出しに戻りました。
それと、やはり実物を見てみてバンドタイプはリングで固定するべきと思ったので、今度はカシメタイプを購入することに決めました。
カシメタイプを選定する
カシメタイプの寸法を見てみると、微妙に刻んできている。
実測からすればDC-1617が一番近く、大径、高さは申し分ない。
ただしシャフト径が現物φ15.5に対してφ14.6なのが若干気になります。このくらいなら伸びてちょうどいいのか、、、
しかしながら、その他のものだとかなりかけ離れているので、実質これしか選べません。
ならばしょうがない。
DC -1617を購入しました。
この品番、実際に当てがってみるとブーツの内径の方が小さいので手ではめ込むことはできない。
しかし、機械的に力を加えればちょうど良くはめられそうな雰囲気。
つまりちょうど良いのです。
これをはめ込むには、ちょうど良い径のパイプを用意しましょう。
カシメ部分が出っ張っているので、そこに均一に力が加わるようにパイプを被せ、ハンマーなどで優しく叩いていきます。
そうするとこのように。
高さも今までついていたものよりコンパクトになり、スタイリッシュ。
ちなみにパイプは雨樋のパイプにちょうどいいものがあったのでそれを使いました。
当然、ゴムに当たる切断面はバリなどがない様に、内側も仕上げます。
適当なテープなどを貼ってもいいかも知れせん。
ということで、(私の)ラングラーTJのボールジョイントブーツは大野ゴムのDC-1617が使える。
という話。
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