純正のプロペラシャフトのユニバーサルジョイントが摩耗してしまったので、 ユニバーサルジョイントだけ交換しようと思っていたんですが、なんかその前からシャフトに負荷がかかっているような雰囲気を感じていました。
なので、プロペラシャフトそのものを交換することにしました。
交換するのはダブルカルダン・ジョイントの付いたシャフトです。
ダブルカルダン・ジョイントとは、等速ジョイント、又はCVジョイント(Constant-velocity joint)とも呼ばれ、通常のユニバーサルジョイントで起こる回転ムラを無くすものです。
詳しくは下の記事に書いてあります。
ただ困ったことに、TJラングラーはダブルカルダン・シャフトを付けるためには、トランスファーの後ろの部分も変えないといけません。
スリップヨークエリミネーター。
純正は出力が長いスリットシャフトになっていますが、それを短くスパイダーに変えるものです。
という事でこの二つの部品を交換します。
※ただし、上記二つの部品交換で済むのは、リアのアーム類が調整式でリアデフの角度を変えられる場合のみです。
純正アームの場合は要交換なので気を付けてください。
ちなみに購入は海外のサイトから取り寄せです。
詳細はこちら↓
Contents
交換作業
何とか一人でも出来そうだなと思って挑みましたが、結局ジャッキやウマなどを駆使して出来ました。
家の駐車場で。
プロペラシャフトを外す
まず純正のプロペラシャフトを外します。
デフ側はボルトで留まっているので、それを外します。
トランスファー側はスリットにハマっているだけなので抜きます。(ブーツが付いているのでそれもはずして)
アンダーカバーを外す
トランスファーを外したいので、アンダーカバーを外します。
トランスミッションがアンダーカバーで支えられているので、カバーを外す前にトランスミッションそのものを支える必要があります。
初めにカバーの下に付いているナットを外します。
これを外すとアンダーカバーからトランスミッションを浮かせることが出来るので、ジャッキで少し浮かせ、カバー前方の良さそうな所にウマをかけます。
アンダーカバーは両脇三つずつのボルトで留まっているのでそれを外します。
カバーはかなり重いので、外す前に支えをつけてからゆっくり外してください。
つぶされないように。
元はミッションダウンのスペーサーが入っていましたが、無事にダブルカルダンをインストール出来れば不要になりそうです。
トランスファーオイルを抜く
トランスファーを外す前にオイルを抜きます。
交換方法は以前の記事に。
フロントのプロペラシャフトを外す
フロントのプロペラシャフトも忘れずに外します。
トランスファー側を外すだけでいいので、外したら落ちないようにフレームに括り付けておきます。
右上に見えているフロント側のスパイダーは、トランスファーを外す前にナットを緩めておいた方がいいです。
スパイダーを留めている1-1/8ナットは固いので、トランスファーを下した後だとインパクトが無いと外れないと思います。
トランスファーを外す
実はトランスファーごと外さなくてもカバーだけ外して交換は出来そうですが、外した方が作業性が良いので面倒だけれども外しました。
トランスファーを外すには、スピードメーターピックアップのケーブル、トランスファー操作レバー、ホース、マフラーブラケット等々を先に外す必要があります。
無事に外れました。
かなり重いのでしっかり支える、もしくは支えられる自信がある状態で外しましょう。
ケガをしないように気を付けてください。
シールを外す
再利用不可なのでガッツリ外します。
こじってこじって何とか外れました。
外すと中にスナップリングがあるのでそれを外します。
これまたプライヤーが無いと難航します。
スナップリングが外れれば出っ張ってる部分を外せるようになるので、周りのナットを外します。
外すと中にオイルポンプ?があります。
中でパイプがハマってます。
これを優しく外す。
そしてカバーも外す。
シャフト&チェーンが現れます。
左右のシャフトをチェーンが繋いでいるので、両方一緒に抜きます。
忘れないうちに周りのガスケットはきれいに除去しましょう。
純正のシャフトが取れたので、ハマっているギアを取り外し、スリップヨークエリミネーターのセットに入っているシャフトに組付けます。
セットのスナップリングは穴が無いタイプ(ロックリング)なので、先っちょが平たいプライヤーじゃないと無理っぽいですね。
あとはシール材などを塗って、元通りに組み付けてカバーをすれば終わり。
トランスファーを外す事さえできれば、全然難しくないです。
パーツメーカーによる参考動画
英語ですが、メーカーから動画が出ているので見れば詳しく分かります。
コメントを残す コメントをキャンセル