ラングラーのオーバーフェンダーを自作しました。
と言ってもフェンダーに取り付けるリップみたいなやつの事ですけどね。
元々ラングラーにはデカいタイヤが履かされていたので、社外のフェンダー+ゴム板のオーバーフェンダーが付いていました。
こんな感じで。
この状態でも見た目や保安基準上は特に問題ないとは思いますが、ゴムのオーバーフェンダーの取り付け方に少々問題がありました。
デカいタイヤのせいでストロークしたときにタイヤがフェンダーに干渉することがあるんですが、ゴム板が下側からネジ留めしてあるのでネジの頭とタイヤのブロックが当たってしまいます。
そうするとネジを止めているフェンダーの一部ごと持っていかれるので、そこが割れてしまうという弊害が起きます。
断面で見るとこんな感じになっています。
オフロード走るたびに外すのは面倒なので、いっその事オーバーフェンダーを作り直してタイヤで破損しないようにしたいと思います。
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オーバーフェンダーの基準
オーバーフェンダーを作る際に気にしなければいけないのは「どの範囲までカバーしなくてはならないのか?」という事です。
その答えは国土交通省のHPにある道路運送車両の保安基準(2020年4月1日現在)に記載されています。
この中の第18条「車枠及び車体 」、178を見ると載っています。
自動車が直進姿勢をとった場合において、車軸中心を含む鉛直面と車軸中心を通り、それぞれ前方 30°及び後方 50°に交わる2平面によりはさまれる走行装置の回転部分(タイヤ、ホイール・ステップ、ホイール・キャップ等)が当該部分の直上の車体(フェンダ等)より車両の外側方向に突出していないもの。
道路運送車両の保安基準より
※細目告示の欄には第1~3節がありますが、第3節が「継続検査」「中古新規検査」に対応するらしいです。
文字を読んでもよく分からないと思いますが、参考図も一緒に記載されています。
タイヤの中心点からタイヤ端まで前方30°後方50°のラインを引いて、その垂直上内(斜線の範囲)のフェンダーからタイヤ類が外側に出ていなければいいわけですね。
つまりこの部分にオーバーフェンダーを付ければいいので、フェンダーの端から端まで覆わなくてもいいわけです。
ちなみに飛び出していけないのはタイヤだけではなくてホイールやナットなども対象になりますが、私の車の場合はタイヤが一番出っ張っているのでタイヤを気にすればOKです。
オーバーフェンダーの形状を考える
オーバーフェンダー基準は分かりましたが、次は形状です。
取り付けに関しては何の基準があるのか分かりませんでしたが、両面テープだけではNGになるという情報が多く、ネジやリベットなどで強固に留める必要があるそうです。
オーバーフェンダーは発泡ゴム製で両面テープが付いているものが市販されていますが、それらは車検を受ける際には追加で固定しなくてはならなくなります。
実は最初に市販のリップ状のものを購入して貼り付けましたが、それを知ってあきらめました。
失敗したEZ FLARES XL
ラングラーはタイヤの飛び出しが4cmほどなので、それをカバーできる市販のオーバーフェンダーはほとんど売ってません。
唯一、EZ FLARES XLという発泡ゴムのフェンダーが2インチ(5cm)だったので購入してみました。
高かったけど。
しかし、開けてびっくり。
めっちゃ「く」の字になっている…
参考画像とかなり違うじゃねぇか!!
買ってから気づきましたが、これ多分下からビス留めするときにプレートを挟んで平らにしているんですよね。
だ、だまされた…
まぁ、これが仮にフラットだったとしても車検ではネジ止めしないといけないので、結局下から留めるしかないのでダメです。
ということでボツになりました。
横からネジ止めする形状で自作
下から留めると邪魔になるので横から留めるのが一番手っ取り早いです。
この形状を実現するためにL型のゴムかスポンジが欲しいところですが、ホームセンターをめぐっても中々良さげなものがない。
長さが4cm以上でL型で曲がりやすいもの。
発泡ゴムのコーナーガードが一番近いくらいです。
樹脂板で自作する
もう自作することにしました。
使用したのはアクリルサンデー株式会社の「サンデーPET」
このサンデーPETは上々です。
衝撃強度に優れ、自己消火性もあり、仮に燃えても水と二酸化炭素に分解されるのと言う“環境への優しさ”もある優等生。
アクリルのような透明性を持ち、耐衝撃性、加工性にも優れています。
アクリルサンデー株式会社より
また、ポリエステル系樹脂を原材料とし、完全燃焼させると水と二酸化炭素に分解される、環境に優しい無公害プラスチックです。
厚さ1mm程度であればカッターやハサミで切れるし、アクリル樹脂用の接着剤を使えば素早く強固に接着できます。
非常に加工しやすいです。
一応、専用カッターを使ったほうがきれいに切れます。
接着剤はこちらを使いますが、実はコレ車によく使われている樹脂部品(PC/ABS)もこの接着剤でくっ付きます。
個人的にはタミヤのABS接着剤よりも断然こっちです。
ネジ留めするブラケット部分と長細いフェンダー部分を作って接着剤で付けます。
要所だけ固定ブラケットを付けることで曲線部分をフェンダーに添わせることが出来ます。
この様に。
ツヤツヤなのが気になりますが形状は上々。
気に入れなければ後で塗装すればいいし。
これが車検で認められるかまだ分かりませんが保安基準と取り付けについてはクリアしているはず。
これにて終了です。
と思ったら、風圧と振動で折目が割れてしまいました…
どうしよう。
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