TJラングラーのミッションオイル&デフオイル交換

 

中古で購入したラングラーTJですが、納車整備で交換する液類はエンジンオイル交換のみでした。

その他のオイルについては交換はしないとのこと。

それじゃオイルの状態もよく分からないので自分で交換することにしました。

 

走行距離:102,561km ミッションオイル&デフオイル交換

 

オイル交換に使用するポンプとポイパック

デフなどの足回りはスペースが限られているので、何らかのポンプを使用しないとオイルの注入が難しいです。

エンジンオイルの場合はスペースがたくさんあるので交換作業は比較的簡単なんですけどね。

 

ポンプは灯油シュポるやつとかシャンプー用のポンプでもいけるようですが、今回は電動ドリル用のポンプが便利そうなので使用してみました。

↓これね

ドリルポンプ
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廃オイルはポイパックで捨てます。

エーモン ポイパック 4.5L
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ミッションオイル+トランスファーオイルで1つ、前後デフオイル交換で1つ、計2つ使用しました。

近くにアストロがあるならそこで買ったほうが安いかもしれません。

 

ラングラーTJのミッションオイル交換

オイル系を交換する際の注意点として、まず入り口を開けてからドレンボルトを開けるようにしましょう。

もし入り口のプラグが固着して外れない場合、先にオイルを抜いてしまうと再びオイルを入れることが出来なくなってしまうからです。

それに上が開いているとオイルも抜けやすくなります。

 

トランスミッションのオイル交換

まずミッションオイルの交換から行います。

メンテナンスノート(追補版)には、マニュアルトランスミッションのオイル量は3.3Lと書かれていますが、海外サイトには2Lと記載されていました。

実際に交換しても3.3Lは入らなかったので、内容量は3.3Lで交換量は2Lという事ですかね。

  1. オイル量:2 L
  2. オイル種類:Mopar 4874464AB
  3. ドレン/フィラー締め付けトルク:9-27 N·m

このトランスミッション(NV3550)に推奨される純正オイルはモパー製ですが、高いので他のものを入れます。

とりあえず今何のオイルがどのくらい入っているかもわからないので適当なオイルと交換することにしました。

 

ちなみに、各年式のラングラーに搭載されているトランスミッションの種類は以下のページを参照のこと。

ラングラーのミッション一覧

 

今回はオイル粘度や種類が分からなかったので「トラスト GReddy ギアオイル 85W140」を使用しましたが…

TRUST(トラスト) GReddy ギヤオイル 85W-140 GL-5
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実はこのトランスミッションのシンクロナイザーに真鍮が使われているらしく、極圧剤(硫黄ベースの添加剤)が使用されているオイルとは相性がよろしくないらしい。

しかし、もう入れてしまったのでしょうがない。

次回はかなり早めに交換しようと思います。

後から分解するかもしれないし。

 

(海外サイトではPennzoil Synchromesh、Royal Purple SynchrMAX、Amsoil Synchromesh、Redline MTLなどもが代用品として人気があるみたいです。)

Royal Purple SynchrMAX
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ロイヤルパープルは二輪でも調子が良いとよく聞きますね。

 

交換作業

この車体はリフトアップと大径タイヤを履いているので、かろうじてジャッキアップなしで下に入り込むことができるのが幸いです。

 

下に潜り込むとミッションの下にドレンと横部分に注入フィラーを発見できます。

出口
ドレンプラグ

ドレンがココ。

   

入り口
ココから注入

フィラーがココ。

両方対辺17mmの六角(ヘックス)になっています。

通常のレンチセットに17mmは入っていないので、ラチェット用のプラグソケットを使用します。

コーケン 3/8(9.5mm)SQ. ドレンプラグソケット 全長25mm 17mm
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ドレンプラグ
ドレンプラグの鉄粉

出てきたオイルはシャバシャバだった…

ドレンプラグにはマグネットが付いていて鉄粉が少々付いていました。

ドレンからは全量排出できないようなので、ある程度古いオイルは残るようです。

 

サービスマニュアルによればドレン/フィラーの締め付けトルクは9-27N·mとなっていました。

かなり幅がありますが…どういうことだ?

よく分かりませんが、規定のトルクで締め付けてミッションケースを割ってしまった例があるようなので、程よい感じに締めてちょくちょくチェックする方法にしました。

 

ドレンを締めてオイルを注入したら、フィラーを締めて完了になります。

※オイル量は約2Lですが、フィラーの下限までが基本です。(あふれてきたらOK)

 

トランスファーオイルも交換

トランスファーもミッションの後ろ側についているので同様に交換します。

NV241かな?こちらはATFオイルを入れなければならないらしいが私はミッションと同じオイルを入れるぞ。

  • オイル量:2 L
  • オイル種類:Mopar ATF+4
  • ドレン/フィラー締め付けトルク:20-34 N·m

 

仕様工具は六角レンチの10mmなので、Weraのレンチセットを使用します。

つくづくWeraのレンチは手ごたえがよい。

下がドレン、上がフィラー

これも今入っているオイルを抜いて入れるだけです。

ミッションと同様にドレンやフィラーの締め付けトルクは適当です。

割りたくないのでね…

参考にしたサイト

 

デフオイルの交換

次にデフオイルの交換です。

フロントもリアもやり方は同じですが、ドレンプラグが付いていないので蓋を開けて交換する必要があります。

 

使用した工具はこちら

  • 9.5sq.ラチェット
  • 13mmメガネorソケット
  • スクレーパー
  • ハンマー
  • 真鍮ブラシ

 

消耗品たち

  • デフオイル
  • 液体ガスケット(TB1215)
  • パーツクリーナー
  • ショップタオル

 

フィラー外し

まず初めにフィラーボルトを外しますが、フィラーには四角の穴が付いています。

これはフロント

四角の部分は四角いドレンソケットを使うべきなのかもしれませんが、持ってないので9.5sq.のラチェットを使います。

ちょうど差込角がピッタリなのでそのまま差し込んで緩められます。

ガスケットの塗り方おかしいよね

このようにジャストフィット。

 

カバー外し

続いてカバーを止めている周りのボルトを外していきます。

ボルトの頭は13mmなのでソケットやメガネレンチで外しますが、フロントは特にアーム類が近くにあるのでやりにくいです。

 

下記のものがあると非常に便利です。

  • 短いソケット+エクステンションバー
  • ユニバーサルジョイント(フレキシブル)
  • ラチェットメガネ
リアやりやすい

オイルとカバーが一緒に外れると大惨事になるので、一番上のボルトだけは取り外さないで緩めておくだけにします。

ボルトを外し終わったらショックレスハンマーで叩いてもいいですが、横から優しくスクレーパーを差し込んでいくと外れました。

パカっと

蓋の内側には汚れがびっしりついていますね。

油汚れはパーツクリーナーで拭きますが、周りのガスケットも気になるのでこの際全部きれいにしましょう。

デフ側のフランジ面も同様にきれいにします。

 

前のオーナーは古いガスケットを除去しないで新しいガスケットを塗っていたみたいですね…

スクレーパーを使用してこそぎ落とします。

アストロのスクレーパー

ガスケットをはがすのはカッターでもいいですが、アストロプロダクツのプラスチックスクレーパー(120円)が超優秀でした。

プラスチックじゃ弱いかなと思ったんですが、ガスケット外すには十分で金属も傷めないし非常に良い。

取り切れない部分は真鍮のブラシでゴシゴシやります。

 

外したデフカバーですが、サビていて汚い…

 

カブのリアボックスを塗った余りの塗料があるのでそれで塗ることにしました。 

 

優し気な水色が足元を飾ってくれることでしょう。

なかなかいい感じになりました。

カバーもきれいになったので、液体ガスケットを塗って規定トルクで組付けます。

 

液体ガスケットはTB1215

使用する液体ガスケットはスリーボンドのTB1215です。

TB1215の特徴
用途:各種フランジ面、ネジ部のシール、高温のかかるフランジ面など。
耐ギヤ油性に優れているのでディファレンシャル及びトランスミッションの接合面のシールとして実績がある。
-60~250℃で安定したゴム状弾性を保ち、肉盛り性がいいので多少のクリアランスがあってもOK。振動、衝撃性に優れる。
※銅、銅合金は侵食する恐れあり

スリーボンド TB1215
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ガスケットを塗る面はオイル等の付着が無いようにきれいにし、フランジ面の中央とボルト穴より内側にガスケットを塗ります。

塗るというより乗っけていく感じですね。

ガスケットを塗ってからは“5分以内の組付け”が推奨されているので、塗ってからは素早く作業します。

カバーのボルトはホイールなどと同様でクロスパターンで締め付けましょう。

 

締め付けトルクは約40.7N・m(30フィートポンド)

 

トルクレンチを使用して40N・mで締め付けましたが、ボルト径に対して強すぎ感があって怖いです。

  

ちなみにガスケットの量が少ないように見えますが、締め付けた後にはみ出ている部分も確認できたのでこのくらいの量でOKだと思います。

このガスケットは空気と反応して硬化するので、25℃で60分で表面が指触可能、15~16時間でゴム化となっています。

一応、ガスケットがゴム化するように翌日まで待ってオイルを入れました。 

 

推奨デフオイルの純正指定は「Mopar Hypoid Gear LubricantSAE 80W-90」ですが、トヨタの「ハイポイドギヤオイルLSD GL-5 85W-90」を使用しました。

安いもんでね。

純正トヨタ ハイポイドギヤオイルLSD GL-5 85W-90
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オイル量は

  • フロント(Dana30):1.2 L
  • リア(Dana44):1.89 L

 

注入にはホースとドリルポンプを使用したので、缶から直接グングン入ります。

ドリルで楽々

ギアオイルを入れ終わったらプラグで蓋をします。

フィラープラグの締め付けは34 N・m(25フィートポンド)ですが、こちらもミッションと同様に感覚で締めました。

近所を走り回ってからゆるみ漏れがないか確かめてオイル交換は終了になります。

 

ミッションとデフオイルを交換してみて

三菱ジープ以来のミッション&デフオイル交換でしたが、デフを開けるのは初めての経験でした。

慣れている人なら数時間で終わる内容だと思いますが、トーシローの私は朝から3時くらいまでかかってしまいました…

 

ドリルポンプも初めての使用でしたが非常に便利ですね。

しかし、うまく作業するにはホースの長さとオイル缶の保持が重要です。

適当にやってるとオイルの缶倒して惨劇になるおそれがあります。(実際なりかけました)

 

あと、やっぱり効率的に作業するならジャッキアップするかブロックなどに乗り上げて、作業スペースを十分確保する必要を強く感じますね。

ずっと車の下に入って上を見ながらの作業だと確実に首と腕が筋肉痛になります。

 

中古車は誰がどんな風にいじったのか分からないところが気持ち悪くて不安要素なんですが、状態を把握できれば安心につながります。

そんな気持ちからのオイル交換でした。

 

今回かかった費用はキッチンシートや手袋など合わせて、約1万7千円くらい。

コーケン 六角ソケット1,459
トラスト GReddy ギアオイル 85W140×37,905
純正トヨタ ハイポイドギヤオイルLSD2,540
ドリルポンプ1,455
ホース200
ポイパック×2996
スクレーパー120
液体ガスケット1,644
合計16,319
いいアクセントになりました

参考にしたサイト:ジープラングラー流体容量

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