「カブの押しがけ」をしたことがある人は一体どのくらいいるのだろうか。
バイクを所持している者にとって「バッテリー切れ」は意外と身近な存在だと思いますがどうでしょう。
車と違って趣味性の高いバイクは頻繁に乗らない事も多く、バッテリーが弱りやすいと言うのはある意味仕方がない事かもしれません。
しかも特に小さいバイクはバッテリー容量も小さいですからね。
カブシリーズはキックが付いているのでバッテリー切れても特に問題ないですが、押しがけが不要かと言われればそんなことはないので覚えおくと安心かも。
「そんなもんちゃんと管理していればバッテリーで困らない。」という人もいるかもしれませんが、世の中そんな完璧人間だらけではないのです。
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方法その1【純粋に押す】
私の中での王道は「ギアを入れたまま押す」という方法です。
N(ニュートラル)の状態で押すという方法もありますが、カブのような小排気量のバイクならギアが入っていて問題ありません。
【手順】
- イグニッションをON
- おもむろにギアを3速に入れます
- バイクの右でも左でも好きな方に立ちます
- エンジンがかかるまで力の限り押し続けましょう
【注意点】
ギアを3速としたのは、低いギアだと反発力が強くて押せないからです。
もし押せたとしても先にタイヤがスリップしてしまってエンジンを回すまでに至らないことが多いです。
慣れないうちは押している最中にアクセルを動かさないようにしましょう。
アクセルを開けた状態で押していて、エンジンがかかると引きずられることになります。
この方法の良いところは、車速と共にピストンの上下運動を感じることが出来るところ。エンジンの回転具合と点火失火の状態が手に取るように分かるところが良いです。
あと、押せるけどかなりの高負荷が足にかかるので、押し終えた後は高確率で足がプルプルになります。
方法その2【下り坂を利用する】
押しがけを必要とする場面で都合よく坂があるかどうかは運次第ですが、緩やかでも坂があったら利用する方が楽にかけられます。
【手順】坂の角度や距離が十分な場合
- イグニッションをON
- カブに跨ります
- チェンジペダルを踏み込んだ状態にします
- 坂を下り十分スピードが出た状態でチェンジぺダルを放し、ギアをつなげます
【注意点】
ギアは2~3速くらいがいいでしょう。
自分が跨ることで後輪に荷重がかかり、スリップせずにエンジンまで駆動が伝わります。
コツはチェンジペダルを踏み込んだ状態で下ること。
2速でエンジンかけたいときは1速から踏み込んだ状態にするという事です。
坂の角度や距離が十分ではない場合は、通常の押しがけと同じ方法で行います。
坂がある分力は少なくて済みます。
方法その3【N(ニュートラル)で押す】
ニュートラルからやる方法もありますが、個人的には余りお勧めではありません。
なぜならタイミングが難しいし、力のロスが多いから。
【手順】
- イグニッションをON
- ギアはNにしておきます
- バイクの右でも左でも好きな方に立ちます
- 力の限り押します
- 十分速度が出たらカブに飛び乗ります
- 後輪に荷重がかかるように、いつもより強めにケツをシートに落とすと同時にギアを1速に入れます
【注意点】
後輪に上手く荷重がかかっていない場合はタイヤがスリップ、十分な速度が出ていない場合は止まります。
以上、カブシリーズを押しがけする3つの方法でした。
ちなみに私の歴代カブはバッテリーが弱くなっていたのが大半でした。というよりむしろバッテリーは常に切れている状態で乗っていたと言った方が正しいです。
現行JA44カブを買う前は古い車体ばかり好んで乗っていたので、漏電とか発電系が弱っていたのが原因です。
ただ、スーパーカブには元々キックが付いているので、バッテリーが切れた場合でも難なくエンジンをかけることができます。
キックでかからない場合でも押しがけすれば、ほぼほぼかかります。
そもそもキックのみのカブに乗っていると、バッテリーの恩恵を受けられるのは夜間走行時のライトとかウインカーくらいなので、バッテリーが切れたことにすら気付かない事もあるくらいです。
最近ちょっと運動不足かな…なんて時にも「押しがけ」は有効なので、必要なくても試してみてはいかがでしょう。
カブは遠心クラッチなのでマニュアル車とは少し方法が異なりますが、覚えておいて損はないと思います。
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