新車で購入したスーパーカブ110(JA44)ですが、1か月点検の時(600km程度走行)のときにチェーンの調整をしてもらいました。
その後、走行して現在1,300kmほどになりましたが、まだまだ伸びてるんですよね。
自分でもちょくちょく調整しているので(こんなに伸びるもんかな…)って思っていまして、結局強化版に交換することにしました。
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JA44のチェーンのサイズを調べよう
スーパーカブ110(JA44)の純正チェーンは
DID428HDS3-100RBです。
D.I.D(大同工業)のHPで探しても見つからなかったので専用品なのかもしれませんね。
まぁ、これでサイズはわかりましたね。
サイズ「428」で長さは「100」です。
チェーンサイズの見方は
- 「4」はチェーンのコマのピッチ
- 「28」はスプロケットにかかる内幅です。
スーパーカブ50は420らしいので、110ではちょっと幅広タイプになり強化されているという事らしいです。
後ろの「100」はコマの数です。要は長さですね。
私のカブはリアスプロケが33丁なのでちょい短めでも良いのかもしれませんが、とりあえず今付いているのも100なので、同じ100を選定しました。
チェーンのメーカー選定
チェーンメーカーは有名どころが3つあります。
- D.I.D(大同工業)
- RK(高砂チェーン)
- EK(江沼チェーン製作所)
どれも聞いたことがあると思いますが、一応紹介しておきます。
D.I.D(大同工業)
石川県の加賀市に本社があるメーカです。
二輪の国内シェアはトップで、約70%を誇っています。
性能はお墨付き。堅実なイメージですね。
カブに使われているということも、多少はシェアに影響しているのではないでしょうか。
RK(高砂チェーン)
埼玉県の熊谷市に本社があるメーカーです。
「RK」とは、ドイツ語のRollenkette(ローラーチェーン)から。
「使用される方の期待を決して裏切らない」という決意が込められているそうです。
旧車用に幅の薄いシールチェーンもラインナップにあります。
EK(江沼チェーン製作所)
こちらも石川県の加賀市に本社があるメーカです。
性能はもちろん、見た目にも美しいチェーンが数多く揃えています。
あいにくカブではカバーがあるので見えないですが、大型バイクなんかにはうってつけのチェーンばかりです。
カスタムする人には嬉しいはず。
今まではDIDを選びがちだったので、今回はEKを選びました。
それにしても石川にこんなに有名なチェーンメーカーが2社もあるとは…侮りがたし。
チェーンの種類
チェーンには「ノンシールチェーン」と「シールチェーン」の2種類があります。
カブの純正はノンシールチェーンです。
シールチェーンはチェーンの板の間にシールがあるので、駆動部のグリスが封入されている形になります。
シールがある事でグリスが長く保持され、外部からの汚れ防止にも役立つので長寿命化になります。
チェーンがむき出しで回転も早い大型のバイクは恩恵を受けられますが、スーパーカブのように小排気量で、しかもチェーンカバーが付いているのであれば、無理に選ぶ必要はないかなと思います。
ということで、今回は「ノンシール」タイプにしました。
オフロード用のならゴールドタイプがあるみたいですね。
ま、カバーで隠れてしまうので普通のでいいです。
チェーンの交換
チェーンが届きました。
外は激寒ですが交換していきます。
まずはチェーンカバーを外さないといけません。
最初に左側の「ピボットサイド」カバーを外します。
真ん中のナットは14mmで、下のボルトは12mmです。
真ん中のナットは中にくぼんでいるので、オフセットしたレンチかソケットレンチがあったほうが良いです。平たいメガネだと苦労しそうです。
次はクランクケースの後ろについているフロントスプロケット(ドライブスプロケット)のカバーを外します。
こちらもボルトが中に入っているのでソケットレンチが必要。
サイズは8mmです。上下を外します。
カバーと車体の間には金属のチェーンガイドのようなものが付いています。
裏表があるので間違えないようにしましょう。
そうしたら、やっとチェーンカバーに取り掛かります。
カバーは上下で分かれています。
上下2個ずつボルトで止まっています。外していきましょう。
ボルトは10mmですね。
ラチェットがあると便利です。
カバーを外したらチェーンの「つなぎ目」を探してクリップを外します。
クリップで止まっているだけなのでペンチで簡単に外れます。
ラジオペンチがあると便利です。
カバーのおかげと全然走っていないので、まだまだキレイです。
もったいない感じもしますが、しょうがない。
だって伸びが早いんだもん。
さあ、新しいチェーンを組みます。
上の方からリアスプロケット⇒フロントスプロケットと引っ掛けて回していきます。
チェーンのジョイントはリアスプロケの上で作業するのが簡単です。
端と端をこのように合わせたら「ジョイントリンク」を取り付けて行きます。
箱の底の方に入っているので捨てないように!
モリブデングリスが合ったので、それを付けておきました。
非常に簡単ですが、クリップには方向があるので間違えないように!
間違えると何かのきっかけで外れてしまう恐れがあります。
もし、走行中にチェーンが外れたら…
考えただけでもゾッとしますね。
チェーンが付いたら張り具合を調整して終わりです。
まず、リアのアクスルを緩めます。
スプリングナットなので反対側にもメガネを掛けて緩めます。
緩めたらアジャスターを調整して張りを20~30mmにしましょう。
スイングアームに目盛りが付いているので、それを参考にします。
後はしっかり締めて、カバーを戻したら完了です。
オイル交換もする
せっかくなので、オイル交換もします。
JA44の交換オイル量は0.8Lです。
推奨はウルトラG1ですが、車で使った残りの「カストロール エッジ」があるので今回はそれを使用します。
4輪用のオイルを2輪用に使用すると、クラッチの滑りが発生する場合があるので基本的にはダメなんですが、もったいないので使いました。
今までカブで滑ったことはないですが…もし滑ったら交換しようと思います。
ボルトのサイズは17mmだったかな?
下に廃油パックを用意してから、ドレンボルトを外しましょう。
その前にオイルレベルゲージを外しておくのを忘れずに。
中にはバネと「茶こし」みたいなフィルターが付いているので、回すのに抵抗を感じます。
当然、バネのせいで外れる時に勢いよく「バイーン」となるので注意して下さい。
オイル交換するときは、事前にそこらを走っておくか、アイドリングをさせておかないとオイルが粘っこいので抜くまでに時間がかかります。
ある程度出切ったら、少し傾けたりするとまた出てきます。
取り外したボルトとバネ、茶こしです。
本当はOリングは交換するべきですが、忘れていたのでそのまま再利用です。
ネットの情報では締め付けトルクは20Nmだそうです。
※回しすぎでケースの方が舐めたら最悪なので自己責任で。
オイルを出し切ったら、ドレンボルトを締め付けて、上からオイルを入れて終わり。
まとめ
強化チェーンにして半年ほど経ちましたが、全然伸びない!
たまにチェーンルブでオイル補給しますが、カブはチェーンカバーがあるので十分潤滑してます。
オイル交換の方も体感できます。
特に滑る感じもなく、トルクが増したように滑らかに進むようになりました。
今回私はあまりもののオイルを使用しましたが、やっぱホンダ純正オイルがいい!というならウルトラGシリーズです。
メーカー推奨はG1です。
Gシリーズには鉱物油のG1からローフリクションのG4まで存在しますが、ちょっといいオイルで~というなら部分化学合成のG2の10W-30でいいんじゃないでしょうか。
※ホンダのウルトラオイルにはE1とかS9もありますが、こちらは乾式クラッチ用なのでカブには使用不可です。クラッチ滑ります。MA規格のウルトラGシリーズを使用しましょう。
バイクも車もオイル交換をした後は気持ちがいいです。
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