スーパーカブにはビスカス式の純正エアクリーナーが付いていますが、高い集塵性能と引き換えに吸気効率は悪そうですよね。
このご時勢ですからマフラーに触媒が付いているのは仕方ないにしても、径が細すぎやしませんかね。
どうにかして吸排気の効率を上げたい。
私のJA44(JA45やJA07/JA10)の社外エアクリならBRDビトッチのスーパーエアBOXが有名ですが、そんなにお金は出せません。
安価で済ませるため、まずは純正エアクリーナーを改造してみることにしました。
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純正エアクリーナーの外し方
エアクリーナーは短いドライバーがあればレッグカバーを外さなくても外せます。
ハンドルを左右に振ってフェンダーと干渉しないように緩めていきましょう。
ココと ココにも
ネジは反対側にもあるので全部で5か所かな。
そうすると樹脂のカバーとエアクリーナーが外れます。
カバーとエアクリ 表側はこうなっている
エアクリーナーは濾紙にオイルを染み込ませたものですが単体では外れません。
樹脂の仕切り板と同化してます。
ちなみにエアクリBOX側はこんな感じ。
ご存じかもしれませんが、一応空気の通り道を書いておきます。
エンジンに吸い込まれる空気は、まずエアクリBOX上側の穴を通って、エアクリーナーと同化した仕切り板上部の穴を通り抜けてカバー内部へ吸い込まれます。
カバー内部からエアクリーナーを通過してエアクリBOXのダクト(くねってるヤツ)からエンジンへと向かいます。
図解するとこのように↓
※最初に通るエアクリBOXとエアクリ仕切り板上部の穴はただの通り道になっているので、空気はカバー内に直接入ります。
ふーん、実に回りくどい通り道ですね。
純正エアクリーナーをターボフィルターに交換
純正のエアクリーナーは樹脂の仕切り板にそのままくっついているので、ペンチやカッターを駆使して濾紙のエアクリだけを除去します。
出来るだけきれいに。
後ろのパンチングメタルと網はそのまま使用します。
今回、新たに使用するエアクリーナーはデイトナの「ターボフィルター」です。
デイトナさんによれば「吸入効率を下げずに優れたろ過性能を発揮する」そうです。
粗さは3種類用意されていますが、なんとなく中間のものを買いました。
粗さは
粗目>普通>極細目
だったはずです。
カッターナイフで気持ち大きめにカットしたら…
純正フィルターを外したところにはめ込みます。
本当は外れないように“押さえ”をつけたいところですが、面倒なんでそのまま組付けました。
よくある改造はエアクリーナーカバー(エアクリBOX)にコネクティングチューブをくっ付けて吸気口を増やすというものですが、純正のエアクリを交換するだけでも効果がありそうな気がしたのでやってみました。
「吸気を変えたら排気もだろ?」と思ったあなた。
安心してください。
純正マフラーに穴加工もしました。
ちなみに吸い込みが多くなった分、燃料も増やさないとダメなんですが、キャブ車と違ってインジェクションの場合はECUが自動で調整してくれるとのこと。
実際に走ってみましたが、交換直後~しばらくはノーマル時よりパワーが無くなってしまったように感じたので、どうやらECUは瞬時に学習は出来ないようですね。
エアクリーナー改造の効果(+マフラーも)
交換後100kmほど走行するうちに徐々にフィーリングが変わりだしました。
最初の頃はいつもと変わらずにエコランをしていたんですが、途中からエンジン回しぎみに走行してから変化を顕著に感じるようになりました。
最初は(あれ、なんか調子よくなったかな…)程度だったんですが、だんだん確信が持てるほどトルクフルでパワーの向上を感じました。
大体いつも通るような道だと(この距離でこの速度まで到達できるな)って感覚で覚えているものですが、いつも通りの感じで1割強速度が乗るようになりました。
なんというか表現がダサいですが、吹け上がりやエンジンのパルス感もドラマチックになりました。
う~ん、ワインディングとか加速が楽しい。
…と思ったんですが、日によって結構調子が違うんですよね…
今ちょうど夏なので、寒暖差がそのままパワーにつながっているのかもしれません。
どっちにしろキャブ車ならメインジェットを変えたりしなきゃならんのでしょうが、ECUなら調整してくれるので、私のようにストリートレベルのカスタムをする人にとってこの進化は実に素晴らしいですね。
という事で、今回のターボフィルター化の改造はかなり満足度が高い結果と言っていいでしょう。
同じ改造を考えています。
フィルターシートには、オイルを沁み込ませましたか?
そのまま使用でしょうか?
その後の使用感は、いかがでしょうか?
こんにちは
私が使用したのは乾式のフィルターなのでそのままで使っています。
今はマフラーを変えていますが、エンジンの調子も問題ありませんよ。