ホンダが世界に誇る「スーパーカブ」を新車で購入したのでレビューします。
私が購入したのはこちら。
スーパーカブ110・ストリート
購入を迷っている人へ、参考になればと思います。
ちなみに私はこれまでカブを5台ほど乗り継いでいますので、それらとの比較になります。
※50cc・ボアアップ75cc・90cc等
Contents
まずは見た目のいいところ
見た目なんて見ればすぐ分かるので特に書くこともないですが、すごくかわいいです。
以前はこんな感じのイメージでした。
- ビジネスライクの硬派な感じ=スーパーカブ
- 可愛い感じ=リトルカブ
今回のJA44はというと、両方の良いとこ取りな感じ。
ヘッドライトの大きさや、ウインカーの形、レッグシールドの形状などがちょうどよくデザインされています。
今までのスーパーカブのデザインは、やっぱり仕事に使う感じが強くおっさんが乗ってるイメージが付きまといますが、このカブ違います。
色についても明るいカラーリングが多く楽しくなって来ます。
見た目のちょっと残念なところ
良いところだけではなくて、ちょっと残念なところもあります。
ボディ構造
古いカブのボディはスチール製のプレス成形(一部パイプ)で作られていましたが、新型はパイプフレーム+樹脂ボディになっています。
強度は確実に向上していると思いますが、あのよく分からないフレームでプレスされた鉄板の感じがたまらなく好きだったのです。
今風のプラスチッキーなのは少し哀しいんですよね。
サイズ感
あと、その構造の関係だと思いますが、新型は跨ぐところの幅がすごく広くなっています。
最初はその幅の広さにすごく違和感があったので購入するかどうかマジで迷いました。
うまく説明できないんですが、旧型の細さは手ごろ感&レトロ感に直結していました。
それがなくなってしまった…
フロントフォーク
フロントフォークも以前はボトムリンクという独特な構造で、それが特徴でもありました。
ブレーキをかけるとグッとフロントが伸びるんですよね笑。
まぁ性能は今のほうが断然良いので、ホントに初見の感想です。
慣れたら文句もないです。
乗ってみたらどうなのか
カブは走らせてこそ、その真価を発揮します。
納車当日に奥多摩まで軽く流してきたので、その中で感じたことを中心に。
一応慣らし中なので、ぶん回さず。
でも速度は普通に出します。
まずは始動の儀式
今のカブはFI(フューエルインジェクション)になっていますから、基本セルで始動します。
特別な儀式は必要ありませんでした。
ボタンで即始動できます。
最新のFIに感動しました。
ちなみにキックでも一発始動で感激です。
以前のキャブ車は何回かキックしないと掛からなかったですからね。(私のはね)
実はキャブからFIに移行したくなかった理由の一つに「バッテリー切れした時にキックでエンジンをかけられるのか?」という問題がありました。
実際に購入するときにその件は販売店に聞いたんですが、担当者曰く「FIなのでバッテリー死んだらキックではかからない。」との回答でガッカリしました。
がしかし、後から調べてみると、
キックでも始動できます!!
MoterBikeLifeさんのHP経由で知りました。
ホンダのHPにも記載されているんですが、キック時の僅かな電力で始動を可能にしたそうです。
キック始動制御
新開発の50ccスクーター用PGM-FIでは、従来のFIシステムにおいては困難であったキック時のわずかな電力によるエンジン始動を実現。キック時の0.2秒間に発電されるわずかな電力を、始動に必要な回路にのみ重点供給するシステムと、省電力燃料ポンプの開発により、バッテリーが上がった場合でもキックで確実なエンジン始動が可能となった。
キックによってACGが発電。その時に発生したわずかな電力を、バッテリーや灯火類への回路を遮断して、点火と燃料噴射のための回路を優先して供給する。そのための有効時間は、約0.2秒、吸入/圧縮/爆発/排気の約1行程、キックによるクランク回転の2.5回転分に相当する。
引用:ホンダHP
ホンダの技術力バンザイ!!
(販売店の嘘つきめ)
鼓動感・トルクがあって乗りやすい
当然ながら、110ccは低速からトルクがあるのでグングン加速できます。
エンジンの回りも軽快ですごく乗りやすく、一般道では全く問題を感じません。
(スクーターに慣れた人にとってはゼロスタートがかったるく感じるかもしれません)
横浜から奥多摩までの道のりですが、慣らし運転でも特にパワー不足は感じませんでした。
単気筒の鼓動感も感じるので、ゆっくり走っても楽しいですよ。
あと、ギアは4速ですが、1速~2速が結構離れていると感じました。
2速に上げる時に素早くつなぐと「グンッ!」とひっぱられます。
エンジン回転が少し落ちるまで一瞬待つとスムーズに走れます。
ちょうどトラックみたいな感じですかね。
メーターは120km/hまで刻んでありますが、ノーマルじゃまったくもって出ないでしょ。
エンジン回転を上げるとそれなりに振動も出てくるので、ある速度域になると、どこかからビビリ音がします。
通常走るなら、4速で50km/hくらいが気持ちいい感じですね。
※正体不明のビビリ音は解決しました。
ちなみに、私は出来るだけ低回転で走りたいので納車時にリアのスプロケットを2丁下げてあります。
※ノーマル35丁 ⇒ 33丁
運転中の操作性ヨシ!!
ウインカーが左に移っているので、非常に使いやすいです。
普通のバイクならそれが普通なんですが、昔のカブは右にありましたからね。
ギアのシフトペダルは改良されていて、感動するほど操作しやすいです!
ブリッピングしまくり。
私の知っている旧式スーパーカブの純正シフトペダルは、シフトアップしやすくするとシフトダウンしにくくなり、シフトダウンしやすくするとシフトアップしにくくなるという代物でした。
だから足をフットペダルからズラして操作するか、リトルのペダルを流用するのが改善策でした。
それが無くなったのはすごく良いですよ。
もえぎの湯
なんとなく奥多摩まで来ましたが、温泉を見つけたので入って帰ります。
「もえぎの湯」にはトンネルを抜けた後すぐ左に、しかも鋭角に入ります!車だと渋滞出来そう…
平日の昼間はそんなに混んでいませんでした。
まっすぐ行くと休憩室。
カウンターの奥を右に下ると温泉。
カブの乗車姿勢は椅子に座っているようなものなのです。
つまり、意外と尻にストレスが集中します。
長時間乗っていると痛くなってきます。
これは新型でも変わらないですね。
外には足湯もあります。
温泉で疲れを癒し、温まったら帰路につきます。
奥多摩名物『へそまんじゅう』
行きに気になった「へそまんじゅう」へ寄ってみました。
一瞬やっているのか?と思いましたが、ちゃんと営業してました。
持ち帰ろうかなと思いましたが「蒸したて」があるそうなのでそれを注文。
アツアツのまんじゅうを手に入れました。
このまんじゅう、手に取って驚きました。
(めちゃくちゃ柔らけぇ…)
蒸したてのへそまんじゅうは餡もやわらかくて、口当たりもソフトこの上ない。
「所詮ただのまんじゅうだろ?」とタカをくくっていましたが非常に美味しかったです。
納得の燃費と燃料計が付いた
メーターパネルに燃料計が付いたので非常に便利です。
古いカブは燃料計そのものがついていなかったし、付いているものでもシート下でした。
走行中に確認できるのは嬉しい限りです。
ただ、タンクぎりぎりまで入れると最初の方は全然メーター動かないです。
※ガソリンがある程度減るまで動かない。
帰りがけにガソリンを入れたので、燃費を計算したら…
66km/Lでした。
カタログスペックが、WMTCモード値:67.0(クラス 1)〈1名乗車時〉
なのでほぼ一緒ですね。
超優秀。
エコランすればもっと上がるでしょうね。
※慣らしが終わってからは我慢できなくてエコランできません…でも燃費は50~60km/Lくらい。
フロントブレーキの利きはいまいち
どこのレビューでも言われていますが、確かにフロントブレーキは弱いと思います。
まだアタリが付いていないのもありますが、カブ90のビックドラムより確実に効きは悪いです。
ただ、フロントだけで止まるわけじゃなく、カブはリアのブレーキも積極的に使用して止まるもんだと思うので、まぁこんな物かなって感じですね。
大体、急制動するとケツがロックして滑り出します。
まぁ逆に考えれば、フロントロックはしないのでこけるような心配はないかと。
安全運転しましょう。
乗る前に不安だったこと
実はカブ90に乗っていて、トルクはあるけど軽快に回る感じが乏しいと感じていました。
50をボアアップして75にすると、50のストロークで75のパワーが得られるので、軽く回るしパワーもそこそこあるので楽しかったんです。
だから、ボアアップの75がベストかなと思っていたんです。
『110も90寄りのフィーリングだったら…』と心配していたんですよね…
でも、実際に乗ってみた結果は大満足でした。
すごく楽しい。
技術の進化は素晴らしいです。
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