スーパーカブ110(JA45/44/42)電気系統について【バッテリー/ACジェネレータ・発電装置】

 

スーパーカブ110(JA45/44/42)の電気系統について。

自分の理解と備忘録も兼ねているため、間違っているところがあれば指摘してください。

 

カブのバッテリーの詳細

スーパーカブ110(JA44)のバッテリーはすでに液が注入済みで密閉されているものです。

昔は電解液を自分で注入するタイプでしたが、新しいものは密閉されているので液も減ることは無いそうです。(メンテフリーですね)

型式GTZ4V
容量12V-3Ah(10HR)
リーク電流0.01mA 以下
端子間電圧13.0-13.2V(完全充電)
12.3V(充電不足)
充電電流/時間0.3A/5-10h(標準)
3.0A/0.5h(急速)
カブのバッテリー詳細

傾斜して搭載されているので初めは不安でしたが、密封されているなら安心ですね。

逆に考えると液注入済で密閉されていないものを取り付けた場合、取り付けの傾斜地によって液漏れや動作不良を起こす危険があるということです。

 

バッテリー容量:10時間率(10HR)とは

バッテリー容量は通常「時間率」で表されます。

バイクのバッテリーでは「10HR=10時間率」で表記されている場合が多いようです。

12V-3Ah(10HR)とはつまり、12V3Aを10時間かけて取り出せるバッテリーという意味です。

1時間当たりにすると3A÷10h=0.3A/hという事になります。

 

さらに電流が必要な場合は短時間で多くの電流を取り出すことも可能ですが、バッテリーというのは短時間で大電力を出力するより、長時間かけて小電力を出力する性能に優れています。

0.3Ahを大幅に超えて使用する場合は10HRの値より取りずっと少なくなると予想できます。

特にセルを多用している場合などは発電されていないイグニッションON~アイドリング時の使用電力には注意が必要ですね。

ちなみに走行中はジェネレータが発電しているので、その発電能力に左右されます。

 

ところでノーマルJA44のイグニッションON時の消費電力はどんなもんでしょうか?

メーター照明1.7W、テール5W、ポジション13.5V-2.25W、ニュートラル灯(不明)

分かっているメーター照明とテールだけで9W÷12V=0.75A

バッテリーの容量少ないような気がしますが…こんなもんでいいのかい?

 

 

カブのACジェネレータ(発電装置)詳細

スーパーカブの発電装置は跨った左側のクランクケースカバーのところにあります。

クランクケースカバーに固定式されたコイルフライホイールに内蔵された磁石によって交流電流を発生させています。

ACジェネレータで発生した交流電流をレギュレート/レクチファイヤで整流して直流に変えて利用しています。バッテリーへの充電を制御しているのも、このレギュレート/レクチファイヤの仕事です。

 

形式単相交流
出力200W/5,000min-1
チャージングコイル抵抗値(20℃)0.2-1.0Ω
ACジェネレータ詳細

 

ジェネレーターの出力200Wを発生させるのは回転数5,000min-1という事なので速度にすると4速60km/hくらいですね。(スーパーカブの場合)

 

レギュレート/レクチファイヤの詳細

スーパーカブのレギュレート/レクチファイヤの形式は「単相半波整流 SCR 開放方式」です。

右側面についているヤツ

 

レクチファイヤは単相半波整流

レクチファイヤ(rectifier)とは整流器という意味で、ACジェネレータで発電された交流を直流電流に変換する機能です。

半波整流という事なので発電している単相交流のうち半分を使用しているという事だと思います。

下図は参考イメージ。

整流の様子

+と-で交互に発電された交流電流のうち、+の部分だけを取り出して使用することで直流として使用します。

 

レギュレート方式は開放方式

レギュレート(regulate)とは調節や加減するといった意味で、電圧の調節やバッテリーの状態によって充電するかしないかなどの調整をします。

SCRとはサイリスタの事でダイオードにスイッチング機能が付いたものと考えてください。ダイオードは電気の逆止弁のような機能を持っているので整流に用いられますが、サイリスタはその通電を制御できます。

サイリスタのスイッチが入っていない時は電気を流さないので「開放方式」つまり絶縁状態にして調整しているようです。

※下記HPに書かれている「単相オープン式REG/RECT」にあたると思います。

新電元工業株式会社の製品HP

 

FIでもカブシリーズはエンジンがかかる

フューエルインジェクション仕様のカブはバッテリー切れになったらエンジンかからないと思っていませんか?

安心してください。

キックでかかります。

 

インジェクションはキャブレターとは違ってガソリンを噴射するにも電気が必要なんですが、ホンダの小型二輪に搭載されているPGM-FIはキック時に発生するわずかな電力でエンジン始動が可能です。

通常バッテリーが生きている時はイグニッションONでポジションランプやテールランプ、ニュートラルランプなどが点灯しますが、バッテリーの電圧が低い場合は「負荷カットリレー」にて余計な電力の消費をカットできるようになっています。

ただただ嬉しい

ちなみにバッテリー切れだけではなく、バッテリーそのものを外してもエンジンかかります。

 

余剰電力が知りたい

原付はバッテリーとレギュレーターの容量が小さくなりがちなので、どのくらいの電力使用に耐えられるのか心配です。

すでに私のスーパーカブにはUSB電源が付いていて、冬は電熱ジャケットを使用しています。

特に長時間電熱ジャケットを使用していると若干電力不足の気配もあるので近々詳しく調べてみようと思います。

 

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